前回はCCUS能力評価申請の経過措置についてご案内しましたが、今回は能力評価基準について、とび技能者の方を例にして具体的に見ていきたいと思います。
とび技能者の能力評価実施団体は(一社)日本建設躯体工事業団体連合会、(一社)日本鳶工業連合会の2団体があります。評価基準はどちらも同じですので、ご自身が所属されている団体に申請すればいいでしょう。
〈とび技能者の能力評価基準〉
レベル1 | 建設キャリアアップシステムに技能者登録され、レベル2から4までの判定を受けていない技能者 | ||
レベル2 | 就業日数 | 3年(645日) | |
保有資格 | 必須資格 | 玉掛け技能講習 職長・安全衛生責任者教育 | |
いずれか1つ以上保有 | 足場の組立て等作業主任者技能講習 型枠支保工の組立て等作業主任者技能講習 地山の掘削及び土止め支保工作業主任者技能講習 高所作業車運転技能講習 建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者技能講習 木造建築物の組立て等作業主任者技能講習 コンクリート造の工作物の解体等作業主任者技能講習 小型移動式クレーン運転技能講習 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習 車両系建設機械(解体用)運転技能講習 車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習 ガス溶接技能講習 | ||
レベル3 | 就業日数 | 8年(1,720日) | |
保有資格 | いずれか1つ以上保有 | 1級とび技能士 1級又は2級建築施工管理技士 1級又は2級土木施工管理技士 | |
上記資格がない場合、いずれか3つ以上保有 | 2級とび技能士 足場の組立て等作業主任者技能講習 型枠支保工の組立て等作業主任者技能講習 地山の掘削及び土止め支保工作業主任者技能講習 高所作業車運転技能講習 建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者技能講習 木造建築物の組立て等作業主任者技能講習 コンクリート造の工作物の解体等作業主任者技能講習 小型移動式クレーン運転技能講習 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習 車両系建設機械(解体用)運転技能講習 車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習 ガス溶接技能講習 | ||
レベル2の基準の「保有資格」を満たすこと | |||
職長・班長経験 | 職長または班長としての就業日数が2年(430日) | ||
レベル4 | 就業日数 | 12年(2,580日) | |
保有資格 | いずれか1つ以上保有 | 登録鳶・土工基幹技能者 優秀施工者国土交通大臣顕彰 安全優良職長厚生労働大臣顕彰 | |
レベル2、レベル3の基準の「保有資格」を満たすこと | |||
職長・班長経験 | 職長としての就業日数が7年(1,505日) |
とび技能者の能力評価基準では、他職種より経験年数が長く求められていますのでご注意ください(多職種ではレベル4の就業日数はおおむね10年)。
他職種の能力評価基準についてはこちらのリンクからご確認ください。
【CCUSポータル】 能力評価分野及び申し込み先
当事務所はCCUS登録行政書士として事業者登録から技能者登録までサポートできますので、ぜひお気軽にご相談ください。