令和6年度1級技術検定の受験者数が大幅増加

令和6年度1級技術検定の第1次検定の結果が各指定試験機関から発表されました。
検定種目毎の結果は以下のようになっており、各種目とも受験者数が前年に比べ大幅に増加しています。
これは今年度から受験資格要件が見直され、19歳以上であれば実務経験がなくても第1次検定を受験できるようになったことが要因と考えられます。これまで受験資格のなかった新入社員に1級第1次検定を受験させる建設会社様もあったのではないでしょうか。


検定種目
受験者数合格者数
合格率
人数前年比人数前年比
土木51,193人+18,262人+55.5%22,705人+6,394人44.4%
建築37,651人+13,573人+56.4%13,624人+3,607人36.1%
電気工事23,927人+7,662人+47.1%8,784人+2,178人36.7%
管工事23,240人+8,250人+55.0%12,147人+6,519人52.3%
造園3,451人+697人+25.3%1,566人+596人45.4%
電気通信工事7,997人+1,924人+31.7%3,240人+132人40.5%

1級第1次検定合格後のキャリアアップについて

1級第1次検定に合格すると「1級技士補」の資格が得られます。この後のルートについては以下の2つのパターンが考えられます。

〈ルート1〉

そのまま実務経験を3~5年積んで1級第2次検定を受験する。
合格すると「1級施工管理技士」の資格が得られます。

〈ルート2〉

実務経験を1年積んで2級第2次検定を受験する。
合格すると「2級施工管理技士」の資格が得られます。さらに実務経験を積めば1級第2次検定を受験することができます。

また「2級施工管理技士」+「1級技士補」の資格があれば、「監理技術者」を専任で置かなければいけない現場に「監理技術者補佐」として入ることができ、一定の条件下で「監理技術者」が2現場を兼務できるようになります。本人のキャリアアップと同時に、会社としても監理技術者不足という課題が緩和されます。
今後はこちらのルートを選ばれる方が増えるのではないでしょうか。

目次